毎日、車で通勤している。
毎日、すべての車に追い抜かれていく。
40・50・60という制限速度をきっちり守っている。
燃費を少しでも上げるためである。
いや、誰一人として制限速度を守らない、荒れ果てたこの社会へのアンチテーゼである。
祖父はどんなに煽られようとも、制限速度で走る人だったという。
隔世遺伝。
私は祖父を尊敬する。
奥田民生は歌っている。
充分休んでから行こう。
いちいち道草して行こう。
ゆっくり行こう。
後ろは見ないで行こう。
きっと祖父が守ってくれているのだ。
Walk Slowly / SUPERCAR